minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

2018-01-01から1年間の記事一覧

とりあえず本契約

ショートステイのままでは契約の延長ができないと言われ、本契約を結ぶことになった。とりあえずは入居金なしのプランで数ヶ月様子を見て、施設に馴染めそうだったら入居金をいくらか支払い、月々の利用料を減らすプランに変更する予定である。 だが、ハハは…

とりあえず1ヶ月延長か?

ハハは相変わらずである。気分のよい日は「ここは良いところ」と言い、不機嫌な日は「早く家に帰りたい」と言う。 ムスコとムスメはとりあえずもう1ヶ月ショートステイを延長させたいと考えている。 施設が受け入れてくれれば、の条件付きだが。 ムスメとし…

ムスメ大失敗 本当のことは言ってはいけない

いやはや、ムスメ一世一代の大失敗です。 ちょいと口が滑っちゃったんですよ。ハハが認知症だって、証券会社の担当者に。 その一言でハハの口座は凍結されました。不注意でした。 ハハの口座を解凍するには、医師の診断書で認知症だと証明して、ムスメとハハ…

弟のことが分からない②

弟はハハを老人ホームに入居させたいものだとばかり思っていた。(前回はこちらから読めます) 口汚く言ってしまえば、もう厄介払いしたいのだと思っていた。 要介護3になったハハを弟は特別養護老人ホームに入居させたがっていたからだ。 都内で特養の空き…

弟のことが分からない①

私は弟がハハを施設に入居させたいのだと理解していた。 忙しい仕事をこなしながら、朝晩時間構わずかかってくるハハからの電話にでて、ハハがすぐに紛失する銀行通帳とカードを再発行し、定期購読のサプリメントを解約し、デイホームのスタッフと打ち合わせ…

ハハの帰宅願望 大混乱

施設長さんから2度目の話を聞いた。 昼間は元気に活動に参加しているが、夕方頃から帰宅願望が強くなってくるということだった。それは想定内なので、施設としては対応可能だという。もう一点指摘されたのは、お金に対する不安感が強いということだった。手…

ハハ、遺書をムスコに送る

もう充分にいきました。 今日までありがとうございました。 とムスコにメールが送信したらしい。 老人ホームにいても、ハハが帰りたいと願う家にいても、状況は変わらないだろう。 子供として、どうしたらいいのだろうか。 ハハの気持ちに寄り添って独居を続…

ハハ、朝から何も食べさせてもらっていないと言う

今朝は一変して機嫌が悪い。午前11時に電話したら、朝から何も食べさせてもらっていないとご立腹だった。 おそらく、朝食後アクティビティに参加して部屋に戻ってきた所なのだろう。朝食を食べたことを忘れているに違いない。朝から水一滴だって口にしていな…

ハハ、ここは本当に良いところだと言う

退屈だとか、こんな所に親を入れるなんて、と怒ったり落ち込んだりと感情の起伏が激しかったが、今日は珍しく穏やかだった。 ここはご飯も美味しいし、どこへ行っても綺麗だし、ピアノは弾かせてもらえるし、本当に良い所なの、と言っていた。 それはよかっ…

ムスメの本音

ハハが老人ホームに滞在して1週間になる。 ハハ、弟、施設長さんと話しをしながら、ブログを書きながら、実は泣いてばかりいる。何でこんなに涙が出るのか自分でも分からない。 弟がハハをようやっと施設に連れて行った日には、それこそ子供のように声をあ…

ハハの介護認定

ハハの介護認定が要介護2から要介護3になった。 ケアマネさんからは要介護3になるのは難しいと思いますと言われていたのだが、デイホームで失禁することが何度かあり、それが考慮されたのだろう。 現実的には何も変わらない。受けられるサービスは多くな…

ハハ、老人ホーム入居 1週間経過

朝食前に電話したら、えらく不機嫌だった。人生こんなにつまらないことはない、今日はこのままずっと寝てるつもりだ、というので30分後に掛け直すねと言って一旦電話を切った。 30分後に電話しても状況は変わらず。もう生きていたくないから今日は起きないで…

ムスメ、施設長さんと話す

ハハはムスメには退屈だと言い、ムスコには飛び降りで死んでやると言う。 これでは全体像が見えないので、ハハの様子を聞くべく施設に直接電話をした。施設長さんと話すことができた。 そこから垣間見えたのは、 ⒈昼間は体操教室に参加したり、ピアノを弾い…

ハハ、ここは退屈だと言う

ハハは日中電話に出ないので、朝食前を狙って電話をかけてみた。朝ごはんまで時間があるから本を読んでいるのだと言う。 機嫌は悪くなかったが、退屈だと言う。ご飯食べたらもうすることないじゃない、部屋に帰ってダラダラしているうちに1日が終わっちゃう…

ハハ、老人ホームをホテルだと言う

やっと電話がつながった。 ハハの78歳の誕生日だった。友人から電話がたくさんかかってきたらしくて嬉しそうだった。 小学校の友達と旅行に来ていてホテルに泊まっていると言っていたが、話していくうちに、生協のツアー旅行に来ていてホテルに泊まっている…

ハハ、ついに老人ホーム入居か?

とりあえず、なんとかハハは老人ホームに入居した。これがショートステイになるのか終の住処になるのかは、様子をみて決めることになりそうだ。 老人ホームに入居することを嫌がっていたハハをどうやって説得したのか。ひたすらデイホームのスタッフの方々に…

ハハと正月

恐怖の正月がやって来る。 デイホームが5日間休みになる。 ムスコは31日まで仕事、ムスメは航空運賃が高すぎて手が出せない。 おヨメさんは体調が悪い、孫はまだ中学生である。 それでもムスメは考えた。アメリカでクリスマスが終わったら、日本に飛んでハハ…

ハハの老人ホーム強制入居案 ふたたび再燃

ハハが一人で暮らせなくなったら、老人ホームに入居することになるだろう。今年の3月にもいい施設が見つかったので体験入居がてらそのまま入居させることは考えていた。が、ハハが同意せずそのままになっていた。 が、もう時間の問題である。金銭とスケジュ…

サマータイム終了で思ったこと

アメリカではサマータイムが終わりました。日本との時差が15時間になります。 2020年の東京オリンピックでサマータイム導入が検討されていたようですが、取りやめになったそうですね。本当によかったと思います。 アメリカでも約束の時間を間違っちゃったと…

再びトイレ故障

冬に一時帰国した時に故障したトイレが再び故障したらしい。まあ、応急処置しかしなかったので、驚きはしなかった。が、驚いたのはムスコの決断である。 トイレは修理しないというのだ。2階にあるトイレは使えるし、近い将来実家は取り壊すか建て直しするこ…

やっぱり人なんだな ハハと旅行

ハハを支配しているのは、お金に対する執着とムスコの不満と書いた。 どこに泊まったのか、何泊したのか全く覚えていなくても、〇〇さんは元気だった?とか◯△さんには会えた?とムスメが聞けば、元気だったとか会えて嬉しかったと言っていた。 ハハの求めて…

ムスコは邪魔 ハハと旅行

旅行から帰ってきたハハに電話した。 旅行自体は楽しかった、らしい。というのも、どこに泊まったのか何泊したのか覚えていなかったからだ。 相変わらず、ハハを支配しているのは、やはりお金に対する執着とムスコに対する不満だった。夜行バスと電車で行け…

ハハの旅行

ハハが旅行に行く。出身地ではないが高校生時代を過ごした島根県に友人に会いに行くのだ。 ハハにとって島根は特別な場所で、友人とも頻繁に連絡を取り合っており、同窓会は定期的に行われているし、東京在住組でも定期的に会うほど仲良しなのだ。 まだチチ…

ハハと日曜日のヘルパー2

どうやらハハは日曜日に来るのがヘルパーだと認識していないようだった。 デイホームの室長さんが「日曜日一人で心配だから、様子見にちょっと寄りますね」と言ったらしい。さすがプロである。以前ヘルパーが来るのを嫌がっていたり、ヘルパーが来る時間を忘…

ハハの認知症の認知度は案外低い

チチが亡くなり手続きを進めるにあたり、気が付いたことがある。 ハハが認知症だということが認知されないのだ。 ムスコやムスメにとっては、ハハの言っていることは滅茶苦茶である。事実とは遠くかけ離れた事を平気で言うからだ。亡くなる1週間前には立っ…

ハハと日曜日のヘルパー

月曜日から土曜日まではデイホームに通うハハは日曜日が苦手だ。朝は起きる理由がないから昼までゴロゴロしているし、一人で家にいて何をしていいか分からないし、出かけたくてもお金がないからパン1つ買えないし(←ムスコがちゃんと生活費を渡しているし、…

ハハと四十九日

今日はチチの四十九日と納骨だった。 喪服が見つからないとか、妹が来ないのはけしからんとか、何日も前から大騒ぎだったが無事に終わった。 祭壇も撤収されて、ついでに仏壇のロウソクと線香も撤収した。仏様方には申し訳ないが、火事を出したくないので致…

ムスメの一時帰国13 ハハの自立

友人の友人でモンテッソーリ教育を認知症の高齢者に取り入れている人に会った。元々は幼児教育が専門だったが、義母の認知症をきっかけに研修を受けたそうだ。 モンテッソーリ教育の真髄は「子供の自発性」を重要視することにあり、認知症の高齢者にとっても…

ムスメの一時帰国12 ハハとお金

チチが死んだ。葬式を済ませた。遺族年金の請求もした。家を片付けた。一緒に食事をした。一緒に買い物に行った。 しかし、何をしていても、ハハの話はムスコがお金を盗んで生活費を全くくれない、という妄想と遺族年金で暮らしていけるかどうかの不安に集約…

ムスメの一時帰国11 セルフレジに戸惑う

東京は半年ぶりだったムスメが、今回戸惑ったのはセルフレジなるものだった。 スーパーで買い物をして現金で払おうとすると、「〇〇番に飛ばしますね」と言われた。飛ばしますね、と言われても何の事やら晴天の霹靂である。何をどう飛ばすのかと思ったら、会…