minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ムスメの一時帰国 ハハと死

デイホームのスタッフの方々からは、ハハは元気だけれど、短期記憶はなくなってますから、と言われていた。

 

ムスメから毎朝電話がかかってくること

は全く覚えていないので、覚悟はしていた。

 

今回の帰国で驚いたのは、ハハがチチの死を覚えていないことだった。5年前のことである。当時も認知症は進行していたので、チチの死はハハの記憶には定着しなかったのだが、ムスメとの電話口では「パパはもういないし」言うこともあったのだが。

ただチチとは一緒に住んでいないことだけは分かっているので、何度もチチは死んだのか、聞いた。死んだと分かれば、どこで死んだのか、原因はなんだったかを何度も繰り返しムスメに聞いた。

そして、その後でハハの両親はどこに住んでいるのかと聞くのだった。

亡くなったのは20年前だと答えれば、全く記憶にないのだと言う。

 

死を悲しまずに過ごせる人生も悪くないのかもしれない、とムスメは複雑な思いでいる。