ムスメの一時帰国 14日目 真夜中の大混乱2
真夜中までは通常通りだった。デイホームへ行き、夕食を一緒に食べて、ハハは一階でムスメは二階で就寝した。
眠っていたムスメは物音で目が覚めた。ハハが二階に上がって来たのだ。どうしたのかと聞くと、チチがいないから探しに来たのだという。
チチは5年前に亡くなったと告げると、眠れないと言い掃除を始めた。これが夜中である。
時差ボケがやっと治り、せっかくまともな時間に眠れるようになったムスメは寝しなを起こされ、今度はムスメが眠れなくなってしまった。
チチの死を悲しむことができないハハは、もうここにいない人をずっと探し続けなければならないのだろうか。