minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ハハ、老人ホーム入居 1週間経過

朝食前に電話したら、えらく不機嫌だった。人生こんなにつまらないことはない、今日はこのままずっと寝てるつもりだ、というので30分後に掛け直すねと言って一旦電話を切った。

 

30分後に電話しても状況は変わらず。もう生きていたくないから今日は起きないで寝てるの一点張り。朝ごはん食べたら元気が出るよ、と言っても聞く耳を持たず。

 

「親をこんな所に突っ込んでおいて平気な人がいるなんて、もう生きてる価値がない」

と吐き捨てるように言い、電話を切った。

 

なるほど、そうなのか。ついに老人ホームにいることを理解したのだ。自分の夫の死ですら定着するにも1週間はかかったのだから不思議ではない。

ハハにとって老人ホームは姥捨山で、家族に面倒みてもらえない哀れな高齢者が行く所なのだ。手塩にかけて育てた子供は親を捨て、嫁は出来が悪く、孫は忙しく会いにもこない、その上お金を一銭も渡されていないから買い物に出かけることもできない。そして周りは「年寄りで馬鹿ばっかり」なのだから、無理もない。

 

ここから施設側がどんな対応をしてくれるのかが大きなカギになるだろう。施設もプロである。こんなケースをいくつも経験してきたはずだ。期待したい。