ハハ、2度目の国際電話
こちらの朝5時だった。電話をかけてきて、ムスメがアメリカにいるとは思っていなかったようで、某市にいるんじゃないの?と驚かれた。
ちなみにムスメはハハの言う某市には住んだことはない。ハハの祖父母の家があった場所なのだ。
用件はなくて、ここ一年、誰からも電話がかかってこない=私は誰からも好かれていない=私はみんなにあんなに良くしてあげたのに=もう生きている価値がない、というものだった。
ムスメは毎朝電話をしていることは言わなかった。朝早かったのでまだ半分寝ぼけながら、うんうんと話を聞いていた。
少なくともムスコが国際電話料金に驚いて、ムスメの電話番号の書いてある紙を壁から外さないように祈るだけだ。