ムスメ、ハハに嘘をつく その後
昨日はハハに嘘をついたムスメだったが、一日すぎて、やはりハハの不安に変化はなかった。
ハハはムスコに家計を管理されるのが嫌で、お金を一銭も渡してもらっていないから、何も食べていないと言い張っていたが、机の上には食べるものが置いてあった。
目の前にないものは存在しないのが認知症である。
お金がないからデイホームを止めると言っていたが、デイホームの人が来てくださいと言ってくれているんだから行っていいんだとムスメが言うと、一瞬安心したようだったが、またすぐに不安、不満モードに戻って行った。植木屋を入れるお金がないような生活をするくらいなら死にたいと怒鳴って電話を切った。
心配せずに住める家があるのに、老人ホームでは幸せじゃなかったから家に戻ったのに、結局ハハは不幸なのである。それは老人ホームを退去する時には分かっていたのだけれど。