minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ハハとムスコとお金

最近は週に5日か6日デイホームに行っているらしい。らしい、というのもハハは何曜日がデイホームだかよく分かってないからだ。介護保険分は使い切っているので、残りは実費を支払っているようだ。それでも、昼食が出て、夕飯をお弁当して持たせてくれて、ハハが喜んで通っているので何よりだ。

 

今日は日曜日だったので家にいるかと電話してみたら、めちゃくちゃだった。

どうやらお金がないらしい。銀行口座にも、手元にもお金がないらしい。それが事実なのかは不明だが。食べるものも買いに行けないと言う(まあ、文句が言いたいだけで、お弁当の残りが冷蔵庫に溜まっていると先週は言っていたので、それほど心配ではないが)。

 

日曜日だというのに、デイホームからも電話がかかってきて、おそらく自動引き落としができなかったのだろう、ムスコからも電話がかかってきていて、言われていることが理解できなかったのだと思われるハハの混乱は頂点に達していた。

自分はボケてしまって何も分からない、自分はまだしっかり金銭管理ができるのにムスコが勝手に管理するから分からなくなってしまう、という二つの大波が寄せては引き、時には二つの波が衝突して大破し、せめぎ合い、その間でそのしぶきがかかってびしょ濡れになり、どうしていいか分からなくなり、全てに嫌気がさしたハハがいた。そして「もう死んでやる」と叫んで電話を切った。

 

まあ、死んでやると言われたのは一度や二度ではないし、少し時間が経てば落ち着くことは経験済みなので、いちいち気にしてはいないが、言われていい気がしないのも事実である。

元々感情の起伏の激しいハハである。認知症になり感情の抑えがきかなくなってきた。身内にはますます容赦無く思いの丈をぶつけるようになるのだろう。電話だからのらりくらりと交しているが、面と向かったら冷静に受け止められる自信がムスメにはない。