ムスメの一時帰国 6日目 真夜中の大混乱
夕食まではいつも通りだったハハだが、ムスメが2階ウトウトしていると、1階玄関のドアが開く音がした。
ハハは歩きたがらないので、1人で出かけて帰って来たとは考えにくいが、こんな時間に誰かが訪ねてくるとも考えにくい。起きて一階に行ってみると、ハハがムスメの名前を呼んでいた。
何があったのかと訊けば、友人が来ていて無事に帰れたのか、ムスメが送って行ったのかが心配になってあちこちに電話をかけていたと言う。
友人が来訪もムスメの見送りも事実無根である。
しかし、ハハにとっては友人が1時間前までいたことはリアルであり、その心配も眠れなくなるほど深刻なものだったのだろう。ムスメが説明しても聞く耳を持たずに興奮していた。
しばらく問答が続き、ようやく寝る気になってくれた。
このようなことが増えないとよいのだが。