minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ムスメの一時帰国 9日目 ハハと金の延棒

ハハとデイホームでは交換日記をしている。ハハも言われた通りに毎日書いている。

ハハが見せてくれたので読んでみた。予想通りお金の不安と寂しさが大半だったが、ある日曜日に金の延棒を売りに来たセールスマンが来たことが書いてあった。

 

感じのいい若いセールスマンだったので、家に上がってもらって話しを聞いたと言うのだ!

 

いやいや、いくら感じのいい人でも、見知らぬ人を家にあげてはダメである。一度でも認知症の高齢者が一人暮らしをしていると知れたら、その後誰が何を売りに来るか、はたまた修理を持ちかけて来るか、想像するだけで恐ろしい。

 

デイホームの返信でも知らない人を家に上げてはいけません。玄関で追い払いましょう、としっかりと赤字で書いてくれていた。

 

セールスマンが来たことをハハは覚えていて、延棒は一本360万円だったわよ、と言った。ハハにお金を持たせていなくてよかったと思えるのは、こんな時である。ムスメだってすんでのところで80万円払っちゃったかもしれないのだ。

一人暮らしの高齢者ほど美味しいカモはいない。

 

現在、ハハの家計は全てムスコが管理している。預金通帳もキャッシュカードも印鑑もクレジットカードもムスコが持っている。ハハにお金を渡せば、渡しただけ消えていく。銀行口座もあるだけ現金を引き出してマイナスになったことは一度ならず。しかも、その現金がどこへ消えたか全く謎なのだ。使った形跡ないのに現金の形成もない。

ムスメも家中探した。ベッドの下も見たし、ついには畳も上げた。食器棚も床下収納も全部見た。だが、現金はおろか財布も無い。

 

時またニュースで、古い家を取り壊したら現金が沢山出て来たと言うニュースで見るが、認知症で誰かに盗られるのではないかと被害妄想に陥り床下に埋めたりしたんだろうかと思ったりした。