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minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

伊藤比呂美 父の生きる

詩人の伊藤比呂美さんの父の生きるを読んだ。アメリカ在住で一人っ子で日本のご両親の介護をした大先輩である。(もちろん面識はないのだが、多くの作品のファンであるため、尊敬の念を込めてそう呼ばせていただいている。)

 

読んでいて救われたのは、伊藤さんも私と同様に、日本に電話したくない時があったということだ。

 

アメリカに戻ってからなるべくハハに電話するようにしている。電話口のハハは元気なこともあれば、落ち込んでいて死にたいと言ったりと状態は安定していない。

朝からビール飲んで寝てると聞かされれば、次の日には電話したくない。ムスコやムスコのお嫁さんの悪口を聞かされれば、怒りたくなる。それでも日本を離れる決断をした自分に罪悪感を感じつつ、だからと言って日本に帰国する状況にもあらず、罪悪感と自己嫌悪の間で何とか自分を立て直して、電話するという日々が続いている。

 

だからこそ、電話したくないと思う自分を責めず(自分をいじめても何も解決しないのだ)、最善を尽くすしかないんだと誰かに言ってもらいたかったのだ。