minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ムスコ、泥棒から人殺しへ

ハハがムスコに送ったメール、たった3文字

 

人殺し

 

これを受け取ったムスコは当然迷う。家に戻すべきなのか、このまま施設に入れるのか。

一生恨まれてもいいと思って施設に強制入居させたが、人殺しと言われて心が動かないはずはない。

 

ムスメが施設に連絡して様子を聞いたところ、帰宅願望はあるし、感情の起伏も激しいけれど、以前と比べれば安定してきていて、友達もできつつあり、ピアノも弾いて昼間は楽しく過ごせているようだ、とのこと。

一般論でいえば、新しい環境に慣れるには3・4ヵ月かかるそうだ。

 

とりあえずもう少し様子を見ることにした。

 

が、ムスコは揺れている。

自宅にいても施設にいてもハハが幸せでないなら、安全性を犠牲にしても、自宅で過ごした方がいいのではないか、と。

 

一方で、ムスメも揺れている。

自宅で一人暮らしができると判断しているハハの脳は信用できるのか。現金管理、料理、掃除ができなくて、毎日行くデイホームはつまらなくて、日曜日に来るヘルパーは鬱陶しくて、夏は暑くて冬は寒い自宅でどうやって暮らしていけるというのか。ハハの帰りたいという感情と現実との間で揺れている。