ハハと麻雀
電話したら弾むような声でハハが、今難しい局面だからね、と言う。
ああ中国語なのね、とムスメが返す。
じゃあ後でまたかけるからと言って電話を切った。
月に1度の兄弟姉妹で集まって中国語の勉強と称して雀卓を囲っているのだ。
思うに麻雀とは偉大な発明だ。チェス、将棋や囲碁は差し向かいの2人だが、麻雀は4人必要なのだ。当然、コミュニケーションの幅も広がるし、頭の体操、手先の運動にもなる。近所の地区会館でも麻雀は人気のアクティビティなんだそうだ。4人集まっても麻雀を中心に話も進むだろうし、一緒に何か食べるだろうし、何より楽しいし、言うことなしである。
楽しいことがあれば、ハハもあれだけ元気なのだ。
体験入居先でも楽しいアクティビティが用意されているとよいのだが。