minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ムスメの一時帰国8日目、ハハの帰宅8日目 大混乱の朝

朝、早くから起き出してきてバタバタしていた。まだ5時台だったのでムスメまだウトウトしながら物音を聞いていた。やがて、玄関の戸を開けて出て行く音が聞こえたが、ゴミを出しに外に出たのだと思い、特に気にかけていなかった。

 

ゴミ出しにしたら時間がかかり過ぎているなと思っていたところに帰宅して、大声で私の名前を呼ぶ。まだ5時台である。もうちょっと寝ていたいムスメが起きてこないと分かると、ハハは2階まで上がってきて、まくしたてた。

 

「家が泥棒に入られた」というのである。自転車を盗まれたから、交番に行って来たけれど、ボケ老人扱いされて相手にされなかったと言って怒っていた。

それからムスコがお金を盗んで行くのが許せないと言い、そのままふて寝してしまった。この日は大学時代の友達に会う約束をしていたのでデイホームを休む予定にしてい他のだが、友達と会うのもデイホームも休むと言い出した。

 

こうなるとテコでも動かないハハである。が、ムスメにも予定がある。

ハハは誰にも会いたくないと言うが、友達はハハに会いたいと言う。もうこれは、お友達に甘えるしかない。会いに来て頂いてもハハが玄関の戸を開けないかもしれなくても、それでも会いに来てくださるというお友達のご厚意に感謝しつつ、ムスメはハハを置いて家を出た。

 

ムスメが家を出たのが、9時半。デイホームから電話がかかったのは10時である。ハハからデイホームの迎えが来ないから今から迎えに来て欲しいと連絡があったというのだ。

30分前まで誰にも会いたくないと言ってたやんか!と心の中で叫びつつ、ハハに電話をして友達が来るのを待つように言った。

 

心配だったので午後に一度ハハに電話して、友達と一緒にいることを確認した。

 

ムスメが帰宅したら上機嫌のハハがいたが、友達と会ったことは忘れていた。

ムスメの顔を見た途端にムスコがいかに冷たいか、お金を盗んで行くか、お金をくれないから何も食べるものがない、というお決まりの文句が始まった。

楽しかったはずの友達との語らいも、物盗られ妄想にかき消されてしまう。