minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ムスメ、決心する

ムスメの一時帰国も残すところ数日となった。ハハの言動がおかしいと気づきながらも、一時的なものかも、とかそれほどひどくないかも、今日は疲れているからかも、とか色々と言い訳をしながら現実を直視しないようにしてきた。

 

朝、ハハがじっとカレンダーを見つめていた。壁掛け式の日付の下が余白になっていて予定が書き込めるものだ。色々な予定を見ながら、ムスメに訊いた。

 

「この○○大学病院ってどこにあるの?」

 

2日前に一緒に行ったばかりの大学病院だった。

来月の診察にはもう一人で行けないかもしれない。

 

ああ、もうダメだ。ハハは壊れていく。

ハハが諦めてしまっているわけではない。ハハももがいている。何が自分の身に起きているのか分かっているのに、どうにもできないのだ。もう抵抗しきれない。

ムスメは再び渡米する。ムスコの仕事は忙しい。しかし、このまま一人にしていくわけにもいかない。何か手を打たなければ。

 

まずは運転免許証と車のカギを預からせてもらうことにした。免許停止の対象になっているから、今運転したら免許停止になるのよ、と心苦しい言い訳をした。

そして、地元の地域包括支援センター「あんしんすこやかセンター」に相談に行くことにした。介護認定が受けられるかどうかは分からないが、何か策はあるかもしれない。