minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ハハの思考は一足飛びに「何かが変」に着地する

ハハの中で何かが壊れていくような予感がする。

 

デイホームのお迎えの時間帯に電話したら、デイホームのお迎えを待っているけれど、まだ来ないと言う。

そこで待てないのが、認知症である。ピアノでも弾いて待ってたらすぐに来るよ、とムスメが言っても無駄である。

さっき電話したらすぐに行きますと言われたけれど、まだ来ない、何かが変だ。

家の前の道路で工事しているから車が入って来られないし、「訳が分からなくて気が狂いそう」とまで言っていた。

 

現状把握能力は明らかに落ちているなあと思った。ハハの家の前の道路は車が一台やっと通れるくらいの狭いものだ。工事の車がいれば、デイホームの車は別の所に駐めて、スタッフの方が歩いて迎えてきてくれている。過去にはいつでもそうしてもらってきた。その過去の経験が現在につながって来ないのだ。そして「家の前の工事」と「デイホームのお迎えが遅い」との事実の間は「何かが変だ」という電源がショートしているように一足飛びな判断になってしまう。

手元に現金がないが一足飛びにムスコが盗んでいる、ムスコの商売がうまく行っていないに発展するのと同じだ。

 

冷蔵庫に食べ物が入っていても、どう食べていいか分からないと言うようになったし、家の前の工事にも過剰に反応している。昼間デイホームにいて家にいないのだから、そんなに影響は受けないはずなのだが。

普段の見慣れた生活へ少しでも異質なものが入って来ると、現状把握ができないために「訳が分からない」発言も増えたし。口のききかたもぞんざいになってきたし。

今までも難しかったが、これからも難しそうである。