minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ハハ、銀行に紛失届を出す

お金の管理ができなくなったハハの代わりにムスコが家計の管理をしている。

銀行のキャッシュカード、預金通帳、クレジットカードをムスコが保管している。

残酷かもしれないが、紛失(現金とカードの両方)と残金がゼロになるまで現金を引き出してしまうことが多発したため、ハハの財産を守る為そうしている。

ハハには現金を少しずつ渡すようにしているが、それも使った形跡はないのに財布からは消えている。財布そのものが消えてしまったことも一度や二度ではない。

 

ハハはそれが不満でならないし、手元に預金通帳がないので残金がいくらか見えないのが不安でたまらないし、ムスコが盗んで使い込んでいると思い込んでいる。

 

そのハハが、銀行に電話をして預金通帳とキャッシュカードの紛失届けを提出したらしい。ムスコがデイホームへの振込をしようとしたらできなくて、口座がストップされていることを知らされたというのだ。

 

わざわざムスコが銀行に出向き、無事に再開手続きができたし、それによって滞った支払い等もなかったようだ。

 

銀行の名前を覚えていて、電話番号を調べて電話をしたハハは何を考えていたのだろう?

紛失届を出せば預金通帳とキャッシュカードが再発行されて自分の手元に郵送されると思ったのだろうか?書留を受け取れる時間帯に家にはいない、銀行が開いている時間にはデイホームに行っている、ということは考えていなかっただろう。

 

太陽神戸銀行と郵便局の名しか口にすることがなかっったハハが、現在持っている銀行口座名を覚えていただけでも驚きである。しかも、紛失届が受理されるだけの会話が電話でできたのである。

ハハの認知症はそんなに酷くないのかもしれない、とも思ったりしたが、紛失届を提出したことはやっぱり覚えていないのだった。