ハハの血液再検査の結果
甲状腺刺激ホルモンの値が低すぎる結果が出ていた。再検査の結果は問題なしだった。
老人ホームがよっぽどストレスだったのでしょう、というところに落ち着いた。
CTスキャンを見せられて、これだけ萎縮がありますと説明を受けたムスメとしては、今更、認知症の症状が甲状腺の異常が原因かもしれないと言われても信じられなかった。
が、正直なところ、ハハの物忘れや物盗られ妄想が脳の萎縮ではなくて他にあればいいのにと願っていたことも事実である。
脳の萎縮は止められないが、甲状腺だったら治療可能かもしれないと思ったからだ。
思った通りにならないのが介護である。おそらくハハも同じ気持ちで子育てをしたのだろうとムスメは思った。