ハハとムスメ
ハハが友人達と会いたくないと言い張った理由の一つが、いつも私ばっかりに負担が押し付けられているという思いがある。
自宅を訪ねてくる場合には、場所を提供するのも、ご飯の支度をするのも、お茶とお茶菓子の用意をするのも、後片付けをするのも、全部私ばっかり。
外出する場合には、ご飯食べる場所を決めるのも、その後のお茶の場所を決めるのも、会話の話題を提供するのも、全部私ばっかり。
というのである。
これを聞いて、ムスメはドキリとした。
ムスメも疲れて余裕が失くなってくると同じように感じることがあるからだ。
ハハのようになりたくないと生きてきたムスメだが、結局はハハのムスメなのである。