ムスメの一時帰国12日目、ハハの帰宅12日目
親戚の集まりに行った。
後期高齢者となった親の代とその子供達の代、つまりハハの兄弟とムスメのいとこ達の集まりだった。
ハハの兄と妹も認知症である。いとこ同士の話題は認知症の親の介護で持ちきりである。
ハハは久々に妹と会えて嬉しかったようだ。楽しく飲んで食べて話して夜はふけて行った。ハハの兄は残念ながら欠席だったが。こうやって集まれる時に集まっておきたいと、子供の代は感じていただろうと思う。
帰り道、ハハは集まりに出席したことを忘れていた。会がお開きになってムスメと2人になった途端に、ムスコへの不満をとうとうと述べ、
私が死んでもあの子には絶対に連絡しない、と言った。
死んだら電話できないよ、と言いたかったが、逆ギレされても面倒なので黙っておいた。それだけ自分のムスコが憎いのか。
弟が不憫でならないムスメであった。