minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

やっぱり人なんだな ハハと旅行

ハハを支配しているのは、お金に対する執着とムスコの不満と書いた。

 

どこに泊まったのか、何泊したのか全く覚えていなくても、〇〇さんは元気だった?とか◯△さんには会えた?とムスメが聞けば、元気だったとか会えて嬉しかったと言っていた。

 

ハハの求めているものは人との繋がりなのだと思う。普段交流のある人々はデイホームのスタッフの方々で、心優しいプロ集団だが、友達にはなれないのだ。身も蓋もない言い方をすれば、サービス提供者とサービス利用者である。それに対する不満はひとかけらもないし、行き届いたサービスには本当に感謝している。が、青春時代を共に過ごし、長い年月を経ても変わらない友情に太刀打ちできるものはないのだろう。

 

このハハの仲良しグループでは「いちご会」というのを作っている。お葬式があった時には一律決まった金額を香典にすることが決まっていて、お礼は一切なしという約束がある。お香典を受け取った側の負担にならないようにという気遣いが何より嬉しい。

苺ではなく一期なのだ。

 

ハハが友人の名前を忘れることがあったとしても、仲の良い友人がいたということはハハの記憶にしっかりと残るだろう。