minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ムスメの一時帰国1 ハハの動揺

ハハの動揺は、悲しみにではなく不安に支配されている。

遺族年金がいくらになるのか、ムスコがお金を盗んでいくから手元に一銭もない、葬式代がいくらかかるのか、入院費は払えるのか諸々のお金の不安が9割で、残りの1割が誰に葬儀のことを知らせるか、ということしか話さない。

 

チチとハハの兄弟には連絡したし、家族葬だから他の人には知らせなくていいと何度言っても分かってもらえない。

 

それでも不安の合間に「天寿を全うしたから」と言うこともあり、でも会いに行った時にはチチは歩いてきて色々話した、とも言うこともある。現実と妄想と願望は混然一体している。

 

チチがアルツハイマーを発症して20年、施設に入居して7年、思えばハハの介護生活も長かった。そのハハも介護される時が来た。