minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ハハと家族

日曜日に電話したら、案の定絶不調だった。

 

何をしたらいいのか分からない、何もしたくない、ムスコ夫婦が優しくない、もう死にたい、と言っていた。

 

先週の水曜日にはムスコが来て一緒にチチに会いに行ったはずなのに、覚えていないのだ。

「日曜日なんだから、家に呼んでくれればいいのに」とハハは言う。ムスコの家に行きたいのだ。ムスコは日曜日は仕事だし、お嫁さんは体調崩しているし、孫はクラブ活動で誰も家にいないのよ、とムスメが言っても聞く耳は持たない。

 

一人で寂しくて寂しくてやりきれないのだ。週に6日デイホームに行っても、結局は一人、周囲は老人ばかりで家族ではない。日曜日は一人で過ごさなければならない、お金もないし、食べるものもない、ヨメがご機嫌うかがいの電話一本寄越さない。家族の温かみが感じられないのだ。

 

結局、ハハが義理の両親と同居して介護したように、ムスコ夫婦と同居して、ヨメに優しくしてもらいたいのだ。

 

こう言われてしまうと、ムスコとムスメとしては策がない。同居ができない共働きムスコ夫婦とアメリカ在住のムスメができることは限られている。

老人ホームに入居したとしても、毎食暖かい食事ができて快適な生活が送れたとしても、ハハが満足することはないのだろう。先週予定していた老人ホームの体験入居はハハがテコでも動かなかったためにキャンセルせざるをえなかった。

 

ハハの家族に対する気持ちがこれだけ強いものだとは、頭では分かっていても、実感できていなかったムスメは途方にくれている。