minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

夜中のメール

最近はハハの調子が良かった。平日はデイホームへ行き、日曜日は来客があって、電話の声も生き生きとしていて、ムスメは安心していた。何とかこのまま持ち堪えられないものかと、この状況が維持できれば、ハハの行きたがらない老人ホームへの入居を先送りにできるのでないかと、淡い期待を抱いていたのだ。

 

日本の夜中の時間に「電話下さい」とメールが来たので、何事かと思って電話した。

 

何のことはない、いつも通りの愚痴が出るわ出るわ。ムスコへの不平不満と怒りとお金に関する不安で一杯だった。どうやらムスコを盗っ人呼ばわりしたらしく、叱られたらしい。

 

1時間話を聞いたが、もちろん何も解決せず。

もちろん、ハハは解決策を求めているのでもなく。ハハが求めているのは人の優しさや暖かさ、気遣い、生きていてもいいと思わせてくれる何かなのだ。勝手にお金を持ち去るムスコ、会いにこない孫、電話の一本もかけてこない嫁、外国にいるムスメではどうしても埋められない。

 

お金を盗られたという認知症の対応には「それでは一緒に探しましょう」というのが効果的だとどこかで読んだが、遠距離の場合はどうしたらよいのだろうか?

 

結局、ムスメがちらりと弟を庇うようなことを言ったら、「分かってくれないんだったらもういい!」と電話を切られてしまった。

 

弟はもう限界かもしれない。