日曜日2000円作戦
ハハは金銭管理が全くできなくて、お金がないことに対する不安感が強い。一人で過ごさななければならない日曜日を何とか凌いでもらおうとデイホームと相談して土曜日の帰り際に2,000円を渡してもらうように、現金を託してきた。
ムスコがお金を一銭もくれないから、日曜日は朝から食べるものがないし、つまらないし朝からずっと寝てると言っていた。これで何か近所に食べるものを買いに行くことくらいはできるだろう。
ハハにしてみたら少ない額だろうが、これ以上渡して失くされるのもツライし、とりあえず試してみた。
これがうまくいけば、月曜日から土曜日までをデイホームで過ごし、日曜日は一人でのんびりと好きなものを食べる生活ができれば、ハハが行きたがらない老人ホームに入居せずに自宅で生活できるのだ。
ムスメは淡い一抹の希望を胸に日曜日に電話した。
第一声はいつも通り、ムスコがお金を一銭もくれないと言うので、デイホームから2,000円もらわなかったかと聞いてみた。一瞬何を言われているのか分からないかったハハだが、そう言えば何かもらったような気もするが、言われていることがよく分からなかったと言った。
結果は撃沈である。
何度か繰り返して習慣化させれば記憶に定着するのだろうか。ハハの不安感は軽減されるのだろうか。
まだまだ試用期間中である。ムスメが日曜日に電話して確認することにしよう。