minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ムスメの一時帰国 7日目 薬について

近所の内科医に処方してもらって認知症の進行を遅らせる薬を飲んでいた。当然、ハハは飲みたがらない。チチが飲んでいても効果がなかったからだ。それに自分で管理することもできない。

 

一ヶ月ごとにデイホームから病院へ寄ってもらい、その足で薬局へ行き、薬剤師さんがデイホームに1週間分ずつ届けてくれていた。

 

ものすごい手間である。しかも過去2週間はハハの持ち合わせがなく、薬局にお金を借りていた。

ムスメが薬局へ行き代金を支払いお礼を言ってきた。

 

女性の薬剤師さんは、これ以上服薬しなくてもいいのではないかと提案してきた。本人や家族ががどうしても飲みたいというのなら話しは別だが、服薬管理が本人にできないこと、薬の効果が出ていないのに(認知症の進行は加速していくばかりだ)無理に飲み続けることもない、との見解だった。しかも、処方する内科医はハハと会わずに薬だけ処方し続けているのだとこと。本人と家族が薬を続けたいというのであれば、処方の変更も提案することも検討してくれているとまで言ってくれた。

 

ハハはこの地域で守られていると感じた瞬間だった。手間を惜しまずに病院と薬局へ送迎してくれるデイホーム、生身のハハをみてアドバイスをくれる薬剤師、さりげなく気にかけてくれているご近所のおばちゃん達、有難いことだ。

 

結局、ムスメとムスコで服薬中止を決めた。

薬を飲んでも認知症の進行が遅くなっているとは思えないし、不安や被害妄想もひどいからだ。ケアマネもデイホームも決断を受け入れてくれた。