minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ハハとムスコの関係

ムスメの一時帰国中に老人ホームの見学を予約している。ムスコの仕事の休みの日は週日である。当然、ハハはデイホームを休まなくてはならない。しかも老人ホーム入居は断固拒否のハハをデイホームを休ませて連れ出すのは容易ではない。

 

これをどうやってハハに伝えたものかと、ムスメは遠い空の下で鬱々と考えていた。スケジュール管理は全くできていないハハである。言われたことは、全て忘れていくハハである。そして、「そんなこと今初めて聞いた」とか「そんなこと聞いてない」とご機嫌ナナメになるハハである。

 

どうしたものかと一人で考えていてはラチがあかないので相談してみた。

ムスコ曰く、

老人ホーム見学の件は伝えない(言ってもどうせ忘れるから)、「そんなこと聞いてない」ときっと怒るけど、ハハが自分で見学行きたいと言ったと伝えれば納得する(経験済み)から、と言う。

 

心優しく、力持ちなムスコはめちゃくちゃ忙しい。週に6日朝から晩まで働き、よい父親であろうとしている(よい夫であろうとしていると信じたい)。

心優しいのだが、ハハにじっくりと付き合っている時間がないのだ。事前に伝えてもどうせ忘れるなら、わざわざハハの嫌がっている老人ホーム見学を伝える必要はないのだ。ハハ自身が行きたいと言ったという嘘を方便に使えば、親対子供の争いは避けられる。早朝から電話が日々50回もかかってくることを考えれば、至極真っ当な戦略だと言える。

 

が、ハハが被害妄想っぽいのは、ムスコに対して不信感が強いのは、こんな小さな出来事が積み重なった結果なのではないかと、ムスメはふと思う。

 

だからと言って、弟を責めているわけではない。

ムスメがハハに向かって、一人暮らしはもう無理だから老人ホームに入居すべきです、と正直に言ったところで、状況は変わらないばかりか悪化するばかりである。

 

ムスメ「言ったでしょ。メモした紙はどうしたの?」

ハハ「そんな事、今初めて聞いた。何でも私に相談しないで決めないでよ」

ムスメの一時帰国中は母娘でバトルになりそうな予感。