minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

それをハハの妄想だと呼ぶのをやめることにした

ハハに入院中のチチの様子を尋ねた。

「私が行くとね、立ちあがってニコニコするのよ」と言う。これで2度目だ。(1度目のことはハハの妄想 に書いた。

 

この先、こういうことも増えるのかもしれない。元々、感情や思いの丈の激しいタイプである。今まで何とか理性で抑えてきたものが、認知症によって抑えがきかなくなってきたのだろう。ムスコ夫婦への不満も止まるところ知らずなのも納得がいく。

 

いちいちハハの言うことを訂正するのも意味がないので、余程のことでない限り、黙って聞くことしかできない。妄想と呼ばずに願望と呼ぶことにした。

チチは若年性アルツハイマーを60歳代前半で発症した。定年後、夫婦二人でゆっくり過ごしたかったハハの願望、決して叶うことのない願望だが、それを願うのはハハの自由に委せよう。

 

ハハの身が危険でなければ、それでいい。宇宙人と会ったと言われたら、ちょっと考えるかもしれないけれど。