minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

素朴な疑問

私は、もし長生きしたら(そしてお金があれば)施設に入りたいとずっと思ってきた。

個室を与えてもらって、ご飯作ってもらって、参加したい活動だけに顔を出して、あとは自分の好きなように暮らす。物を減らして、シンプルに必要なものだけに囲まれて暮らす。探し物のない生活なんて夢のようである。

できないことが増えるだろうから、ヘルパーさんの助けを借りながら、それでもできることは自分でする。自分のやりたいことも尊重する。

プライベートを守りながら、それでも孤立しないで安心して暮らしたいという理想がある。それが私の施設に対するイメージなのだ。

 

近年、老人介護施設での痛ましい事件が後を絶たないが、どこかにいい施設があるに違いないと私は楽観的だ。

 

母が意固地に入居を拒むのは、もちろん経済的不安もあるだろう。住み慣れた環境を離れるのが不安なのもわかる。しかし、老人ホームに対するイメージが私のものとは異なるのだ。年寄りばっかり集まって退屈でみんなでラジオ体操したり、近所の幼稚園児との交流なんてもうこりごり、しかも薄味の不味い食事を食べるなんてまっぴらごめん、てなところなのだろう。

それを払拭させたくて体験入居に行ってもらいたいと思っているのだ。

 

私は将来確実におひとりさまである。しかも、その日はそんなに遠くない。

母のように私も意固地になってしまうのだろうか?