minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ムスメの一時帰国 最大難関はハハのムスコへの不信感

ハハの独居はいちいち難しい。冷蔵庫は空っぽで食べるものはないが、冷凍庫は満杯で何を食べていいかわからない。調理しようにも引き出しを開ければ、すべての引き出しが物で溢れかえっていて、菜ばしを探し出すにも苦労する。

現金は家中に散在しているし、何にいくら使っているかが分からない。通販の請求書は来るし、在宅していなければ不在連絡表が溜まっていくばかり。

スケジュールの管理が難しくなってきたので、約束をすっぽかしたことは数知れず、待ち合わせの場所を勘違いして出かけて行っても会えなかったことも多々あり。

こういう失敗の積み重ねが自信喪失となり、軽いうつとなって表出することもある。

しかし、これらのことは、日常生活においては小さな不便・困難にはなりうるが解決可能なことだと思われる。

 

ムスメがこの一時帰国で最大の敵だと思ったのは、ハハのムスコへの不信感だった。

ムスコはハハが金銭管理できないのを心配して、銀行の通帳や印鑑などを整理して持ち帰ったのが仇となった。ハハに了解を得て持ち出したのに、ハハがそれを忘れてしまうとは計算外だったに違いない。ハハのなかではムスコが勝手にすべての持ち去った、ムスコはこの家の財産を食いつぶす気でいるに違いない、私がきちんと管理していたのに台無しにした、あの子が来るときはお金をすべて隠さないと安心できない、という図式が出来上がってしまったのだ。

 

朝食を食べたかどうかも覚えていないのに、ムスコが信頼できないという妄想は忘れられないのだ。なんという不幸だろう。

ムスメがアメリカにいる限り、ムスコが唯一の介護者なのだ。信頼関係が構築できないのは致命的だ。

 

ムスメがいくら説明しても馬耳東風。何とかハハの不信感を払拭できないものだろうか。