minnesotakkoの日記

国際遠距離介護の記録

ムスメの一時帰国 第一難関は四次元ハンドバッグ

ムスメは空港に着いてからハハに電話をした。さすがに今日がムスメの帰国日だとは分かっていたが、その日の夜の予定は全く把握していなかった。ともかく実家へ急いだ。

 

一年ぶりの実家は何の変化もないように見えた。とりたてて散らかっている様子もない。一年前のように「ないものをあるものにしてしまう」ようなある意味妄想チックな言動も見られない。思い込みや妄想が掛け算に増幅していくよりは、記憶が引き算で減っていくほうがムスメとしては安心だ。

 

その日の夕食はムスコ家族と会うことになっていたので、電車に乗った。

ハハの大きなハンドバッグの中には小さなポーチがいくつも入っていて、何がどこに入っているのか把握できていないのだ。パスモが必要になる度に、いくつものポーチを開けたり閉めたりしないと、パスモが出てこないのだ。

財布にいったっては、ハハ本人にとっては合理的に整理されているというのだが、複数の財布がそれぞれのポーチに入っていて、すべてのポーチを開けてみないと必要な財布が出てこないという状況になっていた。まるで四次元ポケットのようだ。

財布は普段使い用、新札用、予備費用、小銭用とある。アメリカ生活に慣れたムスメとしては、リスク分散ができていると褒めたいところだが、使うハハ本人がいちいちポーチを開けたり閉めたりしているのを見て不便ではないだろうかと思う。