ムスメ、家中にメモを貼る
ハハの状態がどうなっていくか分からない。どんな支援が受けられるかも分からない。
まだ字が読める、日にちが分からくても新聞や携帯電話を見ればいいということは分かっている。
ならば、何でも書こう!
ケアマネさんの名前と電話番号は携帯に登録したけれど、いざという時に名前が出てこなかったら電話ができない。
大きな字でケアマネさんの名前と電話番号を書いて、電話のそば、トイレの壁、ベッドの壁にペタペタと貼った。
父の老人ホームの電話番号と電車の乗り換えを書いた紙も貼った。車のカギはもう家にはない。電車で行ってもらうしかないのだ。
薬、ごみの収集日、DVDプレイヤーの操作法・・・・何でも書いた。
家中メモだらけになったが、毎日見てくれれば記憶に定着するかもしれないと希望をこめて書いた。